聞こえない妻との日常のコミュニケーション

普通の家庭のコミュニケーション方法は当然ながら、言葉で会話するわけですが、妻とのコミュニケーションは当然言葉だけでは成り立ちません。

まぁ、ある程度は言葉だけでもコミュニケーションは取れますが、それだけでは全てを理解するには難しいですね。

口話、手話、筆談etc を使い分けてコミュニケーションをとります。

本記事では日常のコミュニケーション方法とその使い分けについて書きます。

このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています

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日常のコミュニケーション方法とその種類

口話(発話・読唇術)

口の動きで言葉を読み取り(読唇術)、言葉を発生して(発話)話します。

これが日常会話では最も多く使用します。

聴覚障害者は当然音が聞こえないため、音声を正確に表現することが難しく、うまく発音できる方は多くないです(特に生まれつき聞こえない人は)。

上手に発音するにはそれなりに訓練が必要です。

妻も生まれつき聞こえないので、発音はやはりたどたどしいですが、それでも8割型わかる程度に話せるので、一番手軽ですね。

補聴器をつけていれば、読唇術と聴覚の情報で妻は概ね自分の言葉をわかってくれます。

ただ、全てを口話でコミュニケーションを取るのは難しいです。

口の動きだけでは、同音異義語(例えば「橋」と「箸」)は読み取れないし、伝えられない。

そもそも専門用語とかの聞き慣れない言葉は読唇術で読み取るのは困難です。

ポイント

◆メリット
・通常の会話方法と全く変わらないので一番手軽(健聴者にとって)

◆デメリット
・難聴者の訓練が必要
・同音異義語や専門用語は読唇術だけでの読み取りは難しい

手話・指文字

難聴者とのコミュニケーションといえば手話ですよね。

これだけで会話をすることも可能ですが、私たち夫婦は手話は口話の補助に使用しています。

前述した同音異義語も、手話を使いながら話せば違いがわかりますしね。

指文字は「あいうえお」を一文字ずつ指の形で表現します。

手話の表現方法がわからなければ、指文字を使って一文字ずつ言葉を伝えます。

ただ、わかると思いますが手話、指文字は知らないと伝えられない、伝わらないです。

ポイント

◆メリット
・手話、指文字をマスターすればこれだけでコミュニケーションを取ることができる

◆デメリット
・健聴者、難聴者ともに習得のためには勉強が必要

筆談

特に訓練も勉強も不要で、誰とでもコミュニケーションが取れる方法が筆談です。

メールとかチャットとかもある意味筆談ですね。

ですが、夫婦間で筆談で話すことは滅多にないです。

使う場面は込み入った話をする時です。

長い会話や複雑な内容の説明を口話、手話だけで伝えるのは難しいです。

そう言う時に筆談は便利です。

図や絵なんかを描いて使用することもできますしね。

あと、喧嘩する時は筆談で話すと結構整理できて良いですよ笑

妻は私に文句がある時は紙に書いて渡してきます。

私はその文句に対して一つずつ返信の言葉を記入します。

こんな感じに、どんな状況でも1人1ターンずつで会話することになるので、落ち着いて話すことができます。

逆に、会話のテンポは悪くなります。

紙とペンも必要(スマホのメモ帳機能で代替できますが)ですしね。

なので、日常的に筆談で会話するというのは難しいです。

ポイント

◆メリット
・特別な訓練、勉強がいらない
・込み入った話の時は整理できて便利

◆デメリット
・紙、ペン、スマホ等の道具が必要
・会話のテンポは悪い

家の外での会話

以上は夫婦間でのコミュニケーション方法を書きました。

ですが、外に出れば妻の発話をうまく聞き取れない方も多いですし、手話や指文字を使いこなせる人は少ないです。

よって、妻が外で話すときはほとんど筆談になります。

ですが、上述したように筆談は会話のテンポが悪くなりがちですし、長い会話を筆談だけで済ますのも難しいです。

長い会話、打ち合わせの時に便利だったのは文字起こしアプリでした。

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