

私の友達から「知り合いが本出版したよ」と連絡がありました
聞こえない著者が婚活の実体験を通じて、苦労したことや感じたことを綴った内容とのこと

書名からして少し気になるね
僕達の実体験とも被ることもありそうだし読んでみようかな
このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています
プロフィールとブログコンセプト
https://deafnesslife.com/profile/
ブログにする程でもないようなことを呟いています(ナンゴー)
https://twitter.com/nango_ck
趣味のイラストを載せています(リヨン)
https://www.instagram.com/1riyonn1/

他の書籍紹介はここにまとめています
書籍概要
書籍タイトル
「聞こえないけど婚活してみました・・・!?」
編集・著者
tomoharu
発行所
アメージング出版
初版発行日
2022年4月15日
本の内容
30歳近くになり、周りも次々と結婚していく中、焦りを覚えて街コンや婚活パーティーに参加したりマッチングアプリに登録しました。
実は聴覚障害がありますが、みなさんが思い描くまたはテレビで見るように手話を使う、話せないというイメージと異なり、声を出して話し、相手方にも口を大きく開けてゆっくり話していただくという方法でコミュニケーションを取っています。
ところが、婚活を始めると耳が聞こえないと伝えた途端、マイナスなイメージをもつ人や嫌な対応をした人、様々な方もいました。
また、聴覚障害者が婚活に参加したなど参考になる本やインターネットで検索しても詳しい内容がなく、ましてや一般の婚活の本では色んな婚活パーティーやマッチングアプリの情報などあまり参考になるものがなかったので、不安を抱えたまま毎回婚活の場に体当たりで行きました。今、性的少数者への理解も進みつつある世の中なのだから、障害者だって好きに婚活していいし、どんどん出会いの場に行って人を好きになってもおかしくないはずです。
私の本で障害あるなしにかかわらず勇気をもらい、やってみようと思ってくれたら嬉しいです。そして「へぇ〜、障害者も婚活しているんだ」と認識してもらえたらなと思います。
イラストもこだわっていて同じ聴覚障害を持っている大学時代からの友人さちまるが素敵に描いてくれました。
引用元 Amazon
感音性難聴の著者が30歳近くになって、婚活を開始
マッチングアプリ、街コン、婚活パーティー、、、 さまざまな婚活を試みます
耳が聞こえない中での婚活を通じての苦労、恋愛・結婚のハードルの高さをありのままの気持ちで記載されています
読んでみて

婚活を通じて思ったことを素直に書いている
思ったより細かい描写でリアル
マッチングアプリの時はこういう男性と、こんなやり取りをした
会ってから男性のこういうところが気になってしまい、次のデートに行く気が起きなかった 等々
思っていたよりも出会った1人1人のエピソードの描写が細かく、リアルだなぁ〜というのが読んでいて感じたこと
そのような経験を通じて、自身の苦労された点をまとめ、ろう者が婚活に臨む際のポイントにも触れています
読み進めていくうちに、著者は聞こえないことよりも、1人の女性としてのよくある悩みや苦労の方が多いような気がしました
初めて会うのに男性が遅刻して謝罪がないのが気になったり、マッチングアプリでの男性の会話が怪しく感じ次に連絡を取るのを止めたりといったエピソードは聴者の婚活でもありそうな出来事ですよね
聞こえない聞こえるとか関係なく、婚活って1人の女性としてするわけだから、こう感じて当たり前と思います
妻と付き合いたての頃を思い出すと、同じようなことを感じていました
聞こえる聞こえない以前に、考えてることは普通の女性と同じだなと
聞こえないことに関心がいきがちにはなりますし、婚活を進める上でハンデになることは間違い無いです
ですが、人と人とのご縁なので、やはり大事なのは1人の女性として接することができるかだと思います
著者は本書の中では良い人と出会うことなく終わりましたが、1人の女性として尊重される、良いパートナーに出会えれば良いなと思います

婚活パーティーの経験談は共感できる部分が多かった
私も婚活パーティを利用したことがあり、共感できる部分が多かったです
例えば、ろうであることを筆談で伝えると面倒臭そうに時間が過ぎるのを待つ男性がいたり
えっ?なんで参加したの?というような表情をされたりしました
また、参加者の女性は割と優しくてむしろ大丈夫?筆談しようか?と積極的な方が多かったです
だから筆者と同じくろう者の男性の方が、女性と出会いやすそうだなぁと感じたこともあり
分かるなーと思いました
一方で、聴覚障害者だけが集まる婚活には参加したことがなかったので、そんな経験が!と
新しい発見もありました
最後に、結婚が幸せの象徴ではないと私も思います
私の場合、誰かと一緒に生活したいと思っていたので婚活を始めました
たまたま現在の夫と出会えましたが(色々ありました・・)幸せは人それぞれです
著作さんはこれから自分の思う幸せな人生を見つけられますように
最後に
僕も妻も、聞こえないことは婚活において不利な要素ではあるものの、それ以前に人としてその人を愛せるかどうかの方が重要という感想は一致しました
個人の経験談なので、ろう者の婚活事情を網羅的に記載したものではありませんが、同じような経験をされている女性も多いと思います(妻が共感する部分が多かったように)
聞こえないことで婚活に苦労されている方、ろう者の結婚事情を覗きたい方は読み物として一読されてはいかがでしょうか
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