聞こえない妻と「コーダ あいのうた」を見に行く

僕

ろう者の家族の中に1人だけ聞こえる娘、そんな家族を描いた映画です

アカデミー賞受賞して、ますます話題になりました

「コーダ あいのうた」は第94回アカデミー賞にて作品賞、助演男優賞、脚色賞とノミネートされていた3部門ですべて受賞したことで一段と話題になりました

【第94回アカデミー賞】作品賞は『コーダ あいのうた』!計3部門で受賞 『ドライブ・マイ・カー』は受賞逃す
https://www.cinemacafe.net/article/2022/03/28/78037.html

記事引用元 シネマカフェ

ろう者の家族を描いた作品ということで以前から気にはなっていたのですが、今回の受賞の話題も耳に入り、妻と見に行ってきました

近くの映画館での上映がもうすぐ終わる情報もありまして、急いで妻と見に行きました

妻

会社の福利厚生の割引チケット期限が迫ってたのもありました

本記事では映画の感想を記します

この記事で書くこと
  • コーダあいのうた 概要
  • 映画を見た感想

このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています

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妻

他のろう、聴覚障害に関する作品はここにまとめています

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映画概要

コーダ あいのうた - 写真11
画像引用元:コーダあいのうた 公式HP

「コーダ(CODA)」とはChildren Of Deaf Adultの略で、聞こえない、聞こえにくい両親の子供のことを指します

「コーダ あいのうた」は主人公が本人以外の家族(両親、兄)が全員ろう者という特殊な環境下で育った家族の愛を描いています

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

引用元 Coda あいのうた 公式サイト

映画を見た感想

ここからはネタバレ含むので、ご注意ください

僕

父が娘の歌を認めるシーンが一番グッときました

娘のルビーが出る音楽祭に出席する聞こえない家族たち

司会が何を言ってるか分からないし、歌声も歌の内容もわからない

少々飽きてしまったのか、今日の晩御飯の話をする母

そんな中、父は周囲を見渡し、娘の歌声を聴いている観客の反応を注視する

その反応と、歌が終わった後の観客たちの拍手で、父は娘の歌はすごいのだと理解したのだと思います

帰宅して、娘に自分のために歌ってほしいとお願いをします

大きな声で歌う娘の喉に手を当て、一生懸命歌を感じる姿は、父親として娘にどのような道が良いか、確認をしているようにも見えました

僕的にはこのシーンが最も印象的で、クライマックス

父親が何を感じ取ろうとしているのかを考えながら涙してしまいました

家族のために一度は音楽の道を諦めるルビーですが、最後は家族のために歌います

そんな姿も家族への思いや愛を感じました

妻

コーダを持つ家族の意識の違いが印象的でした

ろう家族の中でただ1人、ルビーだけが健聴者であり 常にルビーを中心に生活がまわっていました

ただし、家族がルビーに対する意識はそれぞれ違っていて

兄は妹がいなくてもやっていける、だから自分のことは構うな、という態度でした

一方で母はルビーは通訳ができるので、できるだけ家族を優先に一緒にいてほしいという

束縛や依存に近いような態度でした

父はどっちもつかずという感じ

私はみんなルビーを頼りにするのかな、と勝手な解釈をしていたのですが

兄は兄で 妹ばかりではなく自分を見て欲しい、頼りにしてほしい、というシーンもみられ

兄としてのメンツがあるんだなぁと思いました

一方で、ルビーはルビーで ろう者の父・母・兄だけが楽しそうに会話していて自分だけが

輪に入りきれていない と疎外感を感じるシーンがありました

最終的には、ルビーの希望していた道に進むことができ感動しましたが

同時に家族内でもお互いの距離感の捉え方が異なるのでそれを理解し合うのが大切だと思う映画でした

Amazonプライムビデオで配信中

2022.9.4追記 コーダあいのうた はAmazonプライムビデオで配信されています

初回登録時、30日間無料もあるので興味ある方はこちらから視聴してください

最後に

上に書いた感想以外でも、映画を見終わった後にいろいろ話して盛り上がりました

  • ろう者役の人たちは本当にろう者が演じている
  • 映画中の手話はかなり情熱的な表現が多かったけど、本当のアメリカ手話もあんな感じなのかな?
  • 母親は少し毒親っぽい感じがしてたけど、最後は分かり合えて良かった
  • しずかちゃんとパパと似たようなところも沢山あった

映画で泣くことはそうそう無い僕ですが、この映画ではだいぶ涙しました

映画としての面白さとしてもお勧めできますし、こういった作品を通じて、多くの人が聾に対して興味を持つきっかけとなれば良いと思います

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