書籍レビュー 〜耳の聞こえない人、オモロいやん!と思わず言っちゃう本〜

聴覚障害者の日常生活を知ることは聴覚障害の不便さや思っていることを理解する一歩

ろう者や聴覚障害者が身近にいれば、聞こえない日常生活を知ることができますが、そうでなければ中々日常を知ることができないです

身近にろう者、聴覚障害者の方がいない場合、気軽に情報を得られるのが本だと思います

今回はろう者の生活にかなり踏み込んで書かれた本を紹介します

僕

題名「お、ちょっと他と違うかも」と思わせられます
耳の聞こえない人をどう「オモロい」と表現するんだろう

このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています

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妻

他の書籍紹介はここにまとめています

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書籍概要

書籍タイトル
「耳の聞こえない人、オモロイやん! と思わず言っちゃう本」

編集・著者
大谷 邦郎

写真提供
一般社団法人 手話エンターテイメント発信団oioi

発行所
星湖舎

初版発行日
2019年7月13日

本の内容

耳の聞こえない人はみんな「電話できない」「音楽を聴かない」「カラオケで歌うなんて無理」「全員手話を使う」…。
それって実は思い込み!とっても奥深い「聞こえない人の世界」を一緒にめぐってみましょう!

引用元 Amazon

著者の大谷邦郎さんが手話エンターテイメント発信団oioiの方々へのインタビューが主な内容

普通のインタビューと違うところは、表面上の質問内容にとどまらず、かなり深いところまでインタビューしていることでしょうか

普通だったら聞きにくい学生時代のイジメの話や、夫婦間の愛、AV鑑賞のこと、、、

また、聾学校への訪問や、耳が聞こえない生活がどんなものか体験するために特注の耳栓を作成したり、oioiメンバーのカラオケに同行したりと、体を張ってインタビューしています

読んでみて

僕

「あるある」から「なるほど、そうなのか」まで

インタビューを通じて「耳が聞こえないこと」について、当事者の思っていることが詳しく語られます

聞こうとすることはエネルギーを使う、補聴器をつけて聞こえる声はみんな同じ声に聞こえるから嫌だ etc

読んでいて「聞くこと」について聴者が考えていることとは違うだろうなと思うことが多く記載されています

また、ろうの人だけではなく、ろうの人を支える人からのインタビューもされており、そちらも興味深い

僕のような夫婦の立場、親の立場、何を考えて普段一緒に生活しているのか

聴者同士の生活では思いもしなかったことが垣間見ることができます

ろうの人の中でも個人差があるので、全ての人がそうとは限らないですが、聞こえる人が聞こえない人の苦労や思っていることを知るには有益な本だと思います

妻

「聞こえ」は人それぞれ

初めにこちらの本は、耳が聞こえない=ろう者と決めつけるような内容ではなくろう者とは具体的にどういう人たちなのかが実体験をもとに書かれていて参考になります

例えば、「「聞く」ってエネルギーいるんですよ」のテーマでは 実際にどう聞こえているのか
どのように聞いているのかがわかりやすく書かれており 参考になると思います

私も実際そのような状況なので共感できる部分が多かったです

私も聞くことにエネルギーが要るので(読むことにも同様にエネルギーが要ります)抜けた
文章をくっつけてなんとなくこんなことを言っているんだろうなと想像して理解することが多いです

健聴者は、音声変換アプリで経験できると思います

音声変換の精度は年々上がっていますがそれでも誤変換がありますよね

その場合は、前後にある文章を組み合わせてなんとなくこの文章になるんだろうな、と予想すると思います

それと似た感じです。是非お試しください。

とこのように、様々なろう者の実体験が描かれているので是非本を手にとってみてください。

最後に

個人のインタビューをもとに書籍化されているため、一般的な話は少ないですが、だからこそ個人にフォーカスされた情報が多いです

聞こえない人、その周りの人を知るきっかけに、オススメできる書籍です

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