今回は私の就活の話です
以前の記事で聴覚障害者の雇用環境については良くなっている傾向にあると書きました
【参考記事】障害者雇用促進法の変遷と聴覚障害者の雇用環境について 〜聞こえる人の雇用状況と比較〜
https://deafnesslife.com/1135/
ですが、これはあくまで統計的な結論で、一人一人の実情は違うと思います
統計と一人一人の実情は大体乖離しているなので、私の就活のことを取り上げて、参考になれば良いなと思います
ただ、私が就活していたのは2012年ごろなので、情報は古くなっているかもしれません
このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています
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就職活動の情報収集
私は大学に行ってたから、大学の支援課で情報収集してました
これは新卒の就活生と同じですね
障害者全般に理解のある大学だったので、私のような聴覚障害者向けの情報も取り扱っていました
私の場合は大学の支援課で情報集めてから友達と一緒にサーナの就活イベントに参加しました
ウェブサーナ公式HP リンク
https://www.web-sana.com/festa/#1
就職フェアへ参加
障害者雇用の企業がたくさん参加しているので、情報収集しやすい!
障害者雇用の枠自体が一般と比べて少ないので、やっぱり障害者の就職情報は少ないです
就職フェアに行けば積極的に障害者雇用をしている企業が集まるので、1日で様々な企業を知れるだけでも良い機会になります
また、企業紹介も障害者向けのプレゼンなので、聴覚障害の人にもわかるように資料を用意してくれていたり、どんな受け入れ態勢があるかとかも説明してくれます
企業によってはブースに実際に働いている障害者の方も見えて、直接話をできるようなところもありましたし、手話通訳の方がいるブースもありました
私はここで気になる企業へ何社か応募して、後日面接まで進めた企業もありました
一般枠の就職ブースも見学してみたけど
近くに一般枠の企業ブースもあったので、友達と一緒に説明を聞いてみました
聴者の友達が、要所要所で手話通訳してくれたので全体の内容はわかりましたが、やっぱり障害者向けの説明ではないので、入社後のイメージがわかない
障害者を雇うにあたって、どんな取り組みをしているのか、どのような体制があるのかという情報がないと不安ですね
そもそも障害者を雇用しようと思っているのかもわからないですからね
他にもインターネットでエントリー
サーナでは障害者雇用の求人情報をホームページから検索できるようになっています
就職フェアで出会えなかった企業は、このような障害者雇用向けの求人サイトで情報収集しました
ウェブサーナ 求人募集サイトリンク
https://www.web-sana.com/search.php
面接へ 〜面接方法、困ったこと等〜
無事にエントリーシートが通って、面接も数社行いました
面接対策は大学の支援課に行けばアドバイスや練習をしてもらえるので、事前に相談しておくと良いですね
ノックをした後の入室タイミングが難関でした
ノックした後に「どうぞ〜」と言われたら入室しますが「どうぞ〜」が聞こえなくて困りました
ノックして少し経ってからそ〜っとドアを開けて、様子を見て入室 という感じでした
このタイミングは入室の流れは就活終わっても慣れなかったですね
面接の方法は口話がほとんど
面接方法は意外にも口話でやるところががほとんどでした
ある程度ゆっくり、しっかり話してはくれる配慮はあります
それで、大事なところやわからないところになると筆談に切り替えという感じ
たまに人事の人が手話できる時があって、そういうところは補助で手話通訳してくれました
聴力のことを聞かれることも少なかった
質問されることは、意外と聞こえる人と同じようなことが多かったと思います
よくある「志望動機は?」とか「学生時代に力を入れたことは?」とかですね
「聞こえないことで会社側はどんなサポートが必要?」みたいな入社後の具体的な質問は受かったところしか聞かれなかったですね
採用がある程度固まって、入社した後のことも視野に入れていたからこのような質問があったのかもしれません
実際に入社後の研修では、期間中ずっと手話通訳の方が同席してくれて助かりました
最後に 〜入社後も長く働くために面接は大事〜
私以外にも障害雇用の方がいるので安心して働けています
私以外にも聴覚障害の方も働いており、働く環境としては理解のある会社だと思います
コロナ禍前までは会議の参加が大変とかもありましたが
就職活動の時にどんなサポートが必要か、どんな受け入れ態勢があるのかを話せたのは良かったことだと思います
私の経験談がお役に立てれば幸いです
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