「図書館戦争」や「三匹のおっさん」他、多くの小説を執筆している有川ひろさん
彼女の作品の「レインツリーの国」は難聴者の恋愛をテーマに書かれた小説です
読書が苦手な僕でも有川さんの作品は読みやすくていろいろ読んでいますが、レインツリーの国は読んだことがありませんでした
ということで今回は「レインツリーの国」のレビューです
このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています
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他の書籍紹介はここにまとめています
書籍概要
書籍タイトル
「レインツリーの国」
編集・著者
有川 浩
※現在は「有川ひろ」(読み方は同じ)に改名
発行所
株式会社新潮社
初版発行日
2006年9月30日
本の内容
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。
引用元 「BOOK」データベース
共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。
まして、ネット内時間は流れが速い。
僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。
だが、彼女はどうしても会えないと言う。
かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。
若干ネタバレにもなりますが、彼女が会えない理由は「彼女が中途失聴者」だからです
ネット上のメールのやり取りから始まる聴者の主人公(向坂伸行)と中途失聴のヒロイン(ひとみ)の恋の行方は?
読んでみて
以下の感想はネタバレ含みますので、読まれる方はご承知おきください
恋愛小説としても面白いし、よくある中途失聴者の悩みや実情も良く書かれています
本自体はサクサク読めて、2時間もあれば読めます
内容もサクサク事が進んでいくので、苦もなく一気に読めます
有川さんの作品はどれもサクサク読めますがね!
恋愛小説としても面白く読めますが、聴覚障害者のヒロインの悩み、初めて聴覚障害者と接する主人公、両方の視点からその実態を分かりやすく描写されています
個人的には、主人公が気になる人が、実は聴覚障害とわかってから聴覚障害について勉強して、理解ある行動をしようとする姿が印象的
ヒロインは聴覚障害者の自分に対して自信が持てていないため、中盤では正直めんどくさい女という感じが強いです(男目線の感想かもしれません)
そんな彼女が変わっていく描写も読んでいて面白かったですね
想像していたよりも、実際ありそうだなぁと思う内容が盛りだくさん
私はヒロインが聾者である事がわかるまでの行動が一番読んでいて面白く、主人公がいつ聴覚障害者に気がつくかな??とドキドキしながら読みました。
ヒロインが、聴覚障害だと知られないようにする行動なんとなく私も当てはまるところがあったので、私もこの場面だったら同じようなことをするかもなぁと思うこともありました。
逆に、旦那の意見と同じくヒロインが自信がないところがありそこはもう少し自信を持って!!
とフォローしたくなる部分もありました。
主人公についてはヒロインが聴覚障害ありだということがわかってからの行動はさすがで旦那もここまでしてくれたかな??主人公の方がすごく積極的だな?!と思うところもありました。
フィクションですが、実際にありそうな内容も盛りだくさんなのでぜひ読んで欲しいです。
映画化もされている
実は2015年に映画化されています
監督:三宅喜重、主演:玉森裕太(Kis-My-Ft2)、西内まりや
普通に借りて見ることもできますが、dTVの初月無料サービスを利用すれば無料で見ることができます
【参考】dTV レインツリーの国
気になる方は、こちらも見てみてください!
最後に 〜恋愛小説を楽しみながら聴覚障害のことを学べる〜
妻と出会った頃を思い出しながら読んでいました
僕も妻と出会った時は主人公と同じように聴覚障害のことを勉強したなぁ〜と共感するところが多かったです
周囲に聴覚障害者の人がいたらぜひ読んでみて欲しい本でした
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