Vibone nezu HYPERっていう骨伝導イヤホンが話題だよ
名古屋で試聴体験会もあるみたい!
妻の友達から骨伝導イヤホンについての情報提供があり、難聴者が使用すると補聴器よりもクリアに聞こえるとのことで興味深々
インフルエンサーの難聴うさぎさんも推してるし、話題性あるね
ということで名古屋で開催された試聴体験会へ行ってきまいした
妻のろう者の友達も一緒に参加することになり、総勢4名のろう者による試聴会となりました
このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています
プロフィール
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ブログにする程でもないようなことを呟いています
https://twitter.com/nango_ck
Vibone nezu HYPER(バイボーン ネズ ハイパー) とは
ソリッドソニック社が開発した難聴者向けの骨伝導イヤホンです
製品概要と関連ページ
ソリッドソニック株式会社 リンク
https://solidsonic.co.jp/
バイボーン ネズ ハイパー 製品紹介 リンク
https://solidsonic.co.jp/product
クラウドファンディング Kibidango リンク
https://kibidango.com/2120
利用者の感想、反応
クラウドファンディングのHP内ではとにかく「今まで聞こえなかった音が聞こえるようになった」「補聴器よりも聞こえる」といった声が取り上げられています
また、難聴うさぎさん本人や友達が利用した様子がYoutubeにアップされており、とっても良く聞こえてそう
このような事前情報を見て、期待に胸膨らませしつつ、試聴体験会へ
実際に試聴しに行きました
試聴の会場には難聴うさぎさんもいらっしゃいました
タイミングが合えば難聴うさぎさんから商品の説明をしてもらえます
本人がいると思わず、びっくりしました
取り付けや操作は簡単
動画でも紹介されていた通り、取り付け自体はとっても簡単
補聴器は専門の販売店に何度か足を運び、個々人に合うように調整をして利用できるようになりますが、バイボーン ネズ ハイパーは首にかけてイヤホン部を耳にはめるだけ
後の調整は自分でできます
耳にフィットしていなければいけないため、イヤーパッド、イヤーチップ、バンパーを組み合わせて耳にフィットさせます
いざ試聴①周囲の音を聞く
まずは周囲の音を聞くモードを試聴
妻が装着してから話しかけてみる
どう?聞こえ具合は?
・・・・・・?
どうやらよく聞こえていない
一方で、スタッフのお姉さんが話しかけると聞こえて、どうやら高い音はよく聞こえるようになったみたい
補聴器の時は高い音が聞こえ難くて、低い音が聞こえ易いんですが、それが逆転しました
スタッフのお姉さん曰く
補聴器は色々調整してるけど、この製品は最低限の調整しかできない分、本来の聴力の影響が大きいのかも
ん〜、そういうものなのかな?わからんけど
もう一つ不思議な現象が
フォーカスを「周囲の音を全体的に拾うモード」にすると、私の声もとても拾ってる
補聴器とはマイクの位置が違うせいなのか、自分の声がとても良く聞こえてしまい、耳障りが悪い感じに・・・
補聴器の代用としては不便かなぁ〜というのが正直な印象
また妻の聾の友人達の感想も、聴こえの程度は異なるものの「補聴器の方が聞きやすい」という結果は同じでした
いざ試聴②音楽を聞く
次にスマホとバイボーン ネズ ハイパーをジャックで繋げて音楽を聞いてみます
リズム感とか音響?みたいのは良く聞こえるんだけど、歌詞は聞き取れない^^;
こちらも使用感は微妙・・・
一方で、妻の友達が大きなのっぽの古時計を聞いてみると、しっかり聞こえてるようで新たな発見をしていました
「チクタクチクタク」のところって自分が思ってた歌い方と違ってた!
結構個人差がありそうですね
ちなみに、聴者の僕も使ってみた
難聴者用に開発されたイヤホンですが、根本的な仕組みは通常の骨伝導イヤホンと同じなので、聴者の僕も試聴してみました
ちなみに骨伝導イヤホンは初めてです
耳に直接音が入ってくる感じがする!
普通のイヤホンと聴こえ方が全然違う!不思議!
後述しますが、仕組み的に鼓膜を通さないで直接耳の中枢に振動を与えているので無駄なノイズが入らずにとてもよく聴こえます
感動すら覚えますね!
骨伝導イヤホンの仕組み 骨伝導イヤホンは感音性難聴には不向きか?
そもそも骨伝導ってどういう仕組みなの?ということから解説します
骨伝導イヤホンは字の如く、音が「骨を伝導する」イヤホンです
通常、音は「外耳→(鼓膜)→中耳→内耳→神経」という経路で伝導しますが、骨伝導は「皮膚や骨→内耳→神経」という経路になります
外耳、鼓膜、中耳を飛ばして、いきなり神経手前の内耳に音が届くので、音がリアルに聞こえやすく、鼓膜にダメージを与えにくいのがメリットです
ここで、耳の構成部位毎の役割と難聴の種類について簡単に触れます
これらの機関で異常がある箇所によって、音の聞こえ方が違ってきます
音が歪んで聞こえるというのはイメージし難いですが「横断歩道、危ないよ!」が「おうあんほおう、あんないよ!」のように、音の大小ではなくて、音自体が曖昧に聞こえてしまうイメージです
この歪み具合は難聴の人によって様々で、高音域が聞こえ難いとか、特定の行が聞こえ難いとかの個性があります
そして、この音の歪みを作ってしまうのが内耳、神経ですが、骨伝導イヤホンの音の経路はこの内耳を通るため、感音性難聴には効果が薄いと考えられそうです
しっかり音が聞こえた、という人は内耳、神経系が割と正常で、伝音性難聴、または感音性難聴の度合いが低い混合性難聴の方ではないでしょうか
最後に 〜今後に期待、もう少し長い時間使ってみたい〜
妻の周りは補聴器の方が良さそうという感じでしたが、もう少し長い時間をかけて試聴すれば結果はもう少し違うかもしれません
補聴器はできてから装着して、そこから慣れる必要があるので、バイボーン ネズ ハイパーもしばらくつけていれば慣れが出てくるかもしれないです
10月にもしかしたら貸出を実施するかもしれない とのことでした
無料貸出みたいなことをやってくれるのであれば、改めて試聴したいな
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