障害者手帳のアプリ化(ミライロID)は本当に便利か 使い方と実際に使用してみて

障害者手帳の制度は昭和25年から始まっており、おそらくは今の手帳から大きくデザインの変更なんかはないのではないかと思います

ところが、ここ数年でスマートフォンの普及、コロナ禍から急速に広まったデジタル化の流れを受けてか、障害者手帳のアプリ化が始まっています

障害者手帳のアプリがあるのを妻に話したところ

アプリがあるのは知っていたけど、使用したことはないんだよね

え、知ってたの?!なんで使ってないの?

という会話もあり、アプリ化について調べてみました

アプリの障害者手帳って?知ってるけど実際どうなの?という方に参考になればと思います

この記事でわかること
  • 障害者手帳のアプリ版 ミライロIDとは
  • 僕たちが実際に使ってみて思ったこと

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障害者手帳のアプリ版 ミライロID

ミライロIDは株式会社ミライロが運営する、障害者手帳をスマートフォンに表示するアプリです

【外部リンク】ミライロIDホームページ

ミライロID – デジタル障害者手帳
開発元:Mirairo Inc.
無料
posted withアプリーチ

障害者手帳は所持者の個人情報(氏名や住所)や障害の内容が記載されており、手帳を持つことで様々な福祉サービスを受けることができます
※障害者手帳の詳しい説明は以下の記事を参考にして下さい

障害者手帳の課題

福祉サービスを受けるにあたって必要だけど不便なこともあるんだよね

障害者手帳の主な課題

・必ず携帯しなければならない(取り出すのに一手間かかる)
・紛失や個人情報漏洩のリスクがある
・フォーマットが自治体によって異なるため、確認に手間がかかる

身分証明と福祉サービス受給のために必要不可欠な手帳ですが、昔ながらの手帳を常に携帯する必要があり、紛失や個人情報漏洩のリスクが付き纏っていました

あと、単純にカバンの中に入れている手帳を探し出すのに一手間かかります

また、障害者手帳のフォーマットは各自治体で異なっているため、確認する側もどこを確認したらよいか分かりにくいというデメリットがありました

そこで、スマートフォンだけでも、障害者手帳を表示するアプリ「ミライロID」が開発されました

ミライロIDが使える場所と確認方法

ミライロIDは2023年4月4日時点で3,769の事業所での利用が可能です

画像引用元:ミライロID

マイナポータルや鉄道会社との連携を重ね、多くの場所で利用できるようになっています

具体的にどのような場所で利用できるかは検索機能があるので、そちらから確認できます

【外部リンク】ミライロIDが使える場所

ミライロIDアプリ内でも確認できます

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

出かける前にミライロIDが利用できるか確認できるので便利です

ミライロIDの特徴と使い方

公式HPには6つの特徴が紹介されています

ミライロIDの特徴

・障害者手帳をスマホに表示
・お得に使える電子クーポンを提供
・障害者割引価格のチケットを販売
・一人ひとりに合わせた情報を配信
・必要なサポートの伝達をアシスト
・施設のバリアフリー情報を掲載

一つ一つ見の特徴、使用方法を記載します

障害者手帳をスマホに表示

所持している障害者手帳を写真撮影してアプリに登録すると、アプリを開いた際に撮影した写真を表示してくれます

画像引用元:ミライロID

登録できる障害者手帳は以下の3つでカード型の障害者手帳にも対応しています

ただし、顔写真が登録されていない障害者手帳には対応していません

対応している障害者手帳

・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳

お得に使える電子クーポンを提供

飲食店やレジャー施設などでお得に使える電子クーポンを、集約して提供しています

ミライロIDホーム画面のタブから利用できるクーポンを見れます

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

コンビニや外食、家電のクーポンがあって良いですが、まだまだ種類が少ないのが残念

障害者割引価格のチケットを販売(ミライロチケット)

「ミライロチケット」というサービスで、障害者割引が適用された金額で購入できる、オンラインチケットを販売しています

ホーム画面の「チケット」というタブから購入することができます

支払い方法はクレジットカードのみで、電子マネーやQR決済には対応していません

画像引用元:ミライロID

これもまだ利用できるチケットが少ない、、、
今後増えてくと良いですね

必要なサポートの伝達をアシスト(パーソナル情報)

必要なサポート(例えば筆談が必要等)の登録で、窓口での伝達をスムーズになります

メニュー画面の「パーソナル情報」から情報を登録、編集できます

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

一人ひとりに合わせた情報を配信

障害種別に応じて、生活に役立つ情報やお得な情報がスマホへ届きます

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

登録したパーソナル情報をもとに関係するお知らせが届きます

施設のバリアフリー情報を掲載(ミライロマップ)

外出時の不安軽減に向けて、施設や店舗のバリアフリー情報を掲載されています

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

私の周りだとコンビニくらいしか情報がなくて、これもやっぱりまだまだ情報が足りないかな

登録から実際に使用するまでの手順

ここで登録手順を記載します

登録作業は簡単なのでご安心を

アカウント登録

App Store またはGoogle PlayからミライロIDのアプリをダウンロードします

ミライロID – デジタル障害者手帳
開発元:Mirairo Inc.
無料
posted withアプリーチ

アプリを開いて「アカウント登録はこちら」をタップ

電話番号、パスワード、身体・精神特性の登録を手順通りに進めます

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

障害者手帳の登録

ホーム画面の「手帳を登録する」を選択します

画像引用元:ミライロID

その後、障害者手帳の写真を撮影、またはアップロード

以下の記載があるページを、1ページずつ、すべて撮影します

画像引用元:ミライロID

この登録が終わってから審査が行われます

3営業日程度して、登録が終わります

マイナポータルとの連携

マイナンバーカードを持っている人は、ミライロIDと連携させることができます

こちらは必須の設定ではないですが、施設によってはマイナポータルとの連携が必須の場合があるので、できれば設定をした方が良いです

マイナポータルを取得していない人は、マイナポータルをダウンロードしてください

マイナポータル
開発元:デジタル庁
無料
posted withアプリーチ

ホーム画面からマイナポータルの連携を実施します

画像引用元:ミライロID
画像引用元:ミライロID

マイナポータルの画面へ遷移するので、指示に従って連携を実施します

3営業日程度で審査され、登録完了となります

ミライロIDに関する口コミ

TwitterでミライロIDを利用しているか等聞いてみたので評判をまとめます

好評な意見

・身近な施設はミライロIDを把握していて問題なく利用できている
・障害者手帳を忘れてしまった時にミライロIDで対応できたので良かった
・ミライロIDを知らない人でもマイナンバーと連携していると伝えると対応してくれた
・クーポンが利用できるのでミライロIDも利用している

いまいちな意見

・あまり浸透していないので利用できるか不安
・国が作成しているアプリではないのでいまいち信用できない
・ミライロIDは利用しているが、まだ手帳原本は手放せない
・周りでミライロIDを知っている人が少なすぎて使えない

利用できると便利だけど、浸透していなくて使えないところが多い、または不安という状況のようです

実際に使ってみた所感

実際に登録、利用してみました!

旅行する機会があったので利用できるか試してみました!

とりあえず新幹線の窓口で提示

ところが駅員さんに「写真じゃダメですよ。原本じゃないと」と言われてしまう

写真じゃないのにな〜と思いつつ、新幹線の時間に間に合わなくなるので諦めて手帳を見せることに

JRでは浸透していると聞いていたのにちょっと残念

帰りの新幹線ではミライロIDを提示したらちゃんと障害者割引適応してくれました!

やっぱり浸透率が最大のネック!

最後に 便利なので知名度向上に期待

障害者手帳を利用した福祉サービスは多くありますが、障害者手帳の提示を求められることがほとんど

手帳を持ち歩かなくても、スマホで完結できるのであればとても便利です

ですが、実情は認知度が低く、クーポンやミライロチケットも良い付帯サービスですが数が少ないのが残念

どこに行ってもミライロIDが手帳と同様に使える、そんな日が来ると良いですね

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