難聴や聾のことについて扱うサイトですが、そもそも「難聴とは?」「聴覚障害とは?」の基本的なことについて記載をしていませんでした
突き詰めると内容が医学的なことに触れることにもなるので、専門家ではない自分がまとめて誤りがあってはいけないと思い避けていたわけですが、言葉の定義くらいはまとめておきたいと思い記事にしました
できるだけ引用を用いて記載し、主観的な意見は書かないようにしますが、内容に誤りがあればご指摘ください
このブログは聞こえない妻(リヨン)と聞こえる夫(ナンゴー)が運用しています
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音の大きさについて
音の大きさはdB(デシベル)で表すのは知られていると思いますが、何dBがどれくらいの大きさか把握している人は少ないと思います。
まずは音の大きさの目安を載せます。
聴覚障害の定義
厚生労働省のHPには「難聴」については以下のように記載されています
音が耳に入ってから脳に伝わるまでのどこかの段階で障害が起こり、音が聞こえにくくなったり、まったく聞こえなくなったりする症状
厚生労働省 e-ヘルスネット より引用
そして、「聴覚障害」は医学的には25dB以上の音がようやく聞こえるレベルのとことを指します
25dBは「鉛筆での執筆音」に相当します
聞こえる音の大きさによる分類
一定の音が聞こえなくなると「身体障害者福祉法」に基づいて、「身体障害者手帳」が交付されます
その際に聞こえる音の大きさに応じて「程度等級」が認定されます
身体障害者手帳は聴覚障害以外(言語障害、視覚障害 等)にも交付されており、「程度等級」はそれらの障害にも適応されています
そのため、聴覚障害の等級だけ見ると1級、5級がありません
※聴覚障害2級 + 言語障害 の場合は1級です
ちなみに、障害年金を受給する際の基準は別に定められています
※これはまた別の機会に
音の聞こえ方による分類
身体障害手帳(身体障害福祉法)は聞こえる音の大きさで分類されますが、「音の聞こえ方」でも分類ができます
耳の構造と役割
耳の構造は外側から 「外耳 → 中耳 → 内耳 → ( 神経 → 脳 )」となっています
細かい説明は省いて、それぞれの役割は次のとおり
外耳 音(空気の振動)を受け止める
中耳 外耳で受け止めた音を効率よく内耳に伝える
内耳 受け止めた音を電気信号に変え、神経へ伝える
これらの機関で異常がある箇所によって、音の聞こえ方が違ってきます
伝音難聴
外耳、中耳 に異常があり、音の伝わり方が不十分で音が本来より小さく聞こえるタイプの難聴です
感音難聴
内耳、神経系以降 に異常があり、音が歪んで聞こえるタイプの難聴です
混合性難聴
伝音難聴、感音難聴の両方を有するタイプの難聴です
音が聞こえなくなった時期による分類
出産前、出産後に聴覚障害が発生したかで分けられます
先天性聴覚障害
出産前に障害が発症しているタイプ
妊娠中のウイルス感染や聴覚組織の形成不全、遺伝的要因などが原因として挙げられます
後天性聴覚障害
出産後に障害が発症しているタイプ
突発性の疾患や薬の副作用、頭部外傷、過剰な騒音、高齢化等で発症することが多いようです
最後に
聴覚障害についての基本的なことをまとめました
聴覚障害にも色々あるんだなぁ〜くらいに思っていただければ幸いです
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